もう2年も前に訪れた場所ですが、今は撤去されたと聞いたので紹介します。
船井総研の船井幸雄氏オススメの神社として、経済界では人気を博したという通称・金運神社。
という経緯もあり、仕事の関連で、ここに参拝する機会がありました。
まずは麓にある新屋山神社から。

新屋にある山神社だから、新屋 山神社。
元は天文3年(1534年)に創建されたという山の神をまつる神社の一つだったはずが、なぜかここまで尾ひれの付く場所となったわけです。
独自の宗教法人格も持っているようです。
写真は撮っていませんが、社殿内に「お伺い石(御神石とも)」があり、いわゆる重軽石の祭祀で吉凶を占うもの。
気持ちを納める必要があります。

さて、こちらは新屋山神社の奥宮とされる場所。
場所は離れて、富士山の2合目に位置しています。
(googleマップはこちらを表示しています)
見てのとおり綺麗に整備された社がありますが、ここにストーンサークル(環帯状列石)と名付けられた石組みがありました。

綺麗な人工物です。
由来は不明。古そうな感じの由緒を匂わせつつも、明確には書いていないという、絶妙ないわれを纏っていました。
当時は、ストーンサークルの周りを3回周り、1回まわるたびに拝礼する旨の解説板が付けられていました。
このストーンサークルが2016年に撤去されたという記事をネットで見つけました。
富士山世界遺産登録による山梨県からの指示に従ったものだそうです。
今は、玉砂利などの人工設備を撤収しているようですが、今は「石の社」という名前に変えているよう。
私は、これについて何かしらの立場に立つものではありませんが、石がある時は崇めたてられ、ルールも指定され、由来もよく分からず集まる人びと。と思えば、今は神社によって取り除かれ、名前も変えられる。
めまぐるしく変わる人間の事情と、石。
いくつかのネット記事も見ましたが、撤去された後のこの場所に、いまだ強烈なパワーを感じるという人もいれば、原形が失われて嘆く人もいる。
人に翻弄された石に、どんなパワーを感じとれるのか?
原形とは、いつの時代の何を指すのだろうか?
石を通して、人間の持つさまざまな感情を見ることができませんか。