カタログ

Amazonで購入できる岩石信仰研究に関する書籍を紹介します。
皆様にとって良い出会いがあることを願っています。
※このページはAmazon アソシエイト・プログラムを使用しています。

まずは私の本! 岩石を信仰していた日本人





本書で発表した岩石祭祀の分類は、今までの先行研究を乗り越え、現在でも後続研究がなく、私自身もまだ改訂の必要を感じず、批判に耐えうる案を保てていると思います。
一般書以上、学術専門書以下を意識して書きました。残り部数も少ないので、是非お求めいただければうれしいです。

日本列島には、岩や石を神聖なものとして扱う文化があった。
神や仏にまでなりえた岩石とは何だったのか。人が単なる岩石に神聖さを感じる、その心の動きとは何だったのか。
物言わぬ岩石を調査すると、そこには多くの人々の歴史が渦巻いていた。文献史学・考古学・民俗学の片隅でずっと忘れ去られてきた岩石信仰の歴史を明らかにする試み。

書評
2011年10月9日付 読売新聞朝刊
2012年5月28日付 朝日新聞群馬版
2012年3月 『京都民俗』第29号


一般向け ―月刊MdN「君の名は。」特集


  

コラム「『君の名は。』を通して知る日本の岩石信仰」を書きました。
「君の名は。」をご覧になった方にお薦めします。電子書籍版もあります。

Amazonレビューより
「『日本の岩石信仰』というコラムも、作品の考古学的背景や、さらには主役の二人が何故結びついたのかというようなことまで考察していて、とても興味深く読むことができました。」

私の紹介記事は↓
https://www.megalithmury.com/2016/09/blog-post.html


まずは大場博士から始めたい —神道考古学論攷




日本の岩石信仰の研究をするなら、考古学者の大場磐雄先生を外すことはできません。
大場先生の数々の著作の中で、代表作でもあり1冊で網羅されているものとして『神道考古学論攷』があります。
神道の起源を考古学の側面からアプローチするなかで、いわゆる磐座・巨石に関わる祭祀遺跡の事例が多く登場します。
元は1943年の上梓。半ば古典に属す作品のため、現在の考古学的成果とは違う部分や、文語体で読みにくいところもあるので注意。


民俗学における岩石信仰 —石の民俗




大場磐雄先生に続く岩石信仰研究の大家として、私は民俗学者の野本寛一先生を紹介します。
この『石の民俗』は、先生の著作群では初期に属しつつ、岩石をテーマにした稀有な民俗誌。
学術的な調査というものは、これほどまでに綿密に、そして調査対象への愛情をもって接しないといけないのだと、野本先生の姿勢から学ぶべきものも多々。


磐座の事例を知る —磐座紀行


 

インターネット登場以前の唯一無二の磐座ガイド。
貴重書。常に定価越えのプレミア価格を覚悟。
10,000円未満の販売価格なら即買いです。


柳田国男が監修した石・岩の伝説 —日本伝説名彙




民俗学者・柳田国男の名を冠して日本放送出版協会の手による伝説集成。
第二部が「石・岩の部」となっています。
他にも木・水・坂などさまざまな自然物にジャンル分けされており、それぞれの場所が現存するのか調べてみてもいいかも。


江戸時代の石の博物誌が現代語に! —口語訳 雲根志




江戸時代の石の長者、木内石亭の『雲根志』が、2010年にはじめて現代語訳化。
鉱物的な興味関心にとどまらず、岩石信仰の歴史記録としても読め、一度目を通してもらうと岩石の様々な楽しみ方が広がっていることを体感できるはず。


岩石の古語に親しむ —日本鉱物文化語彙攷


 

同志社女子大学特任教授・吉野政治氏による著書。
国文学を専門とする吉野氏が、日本の古典から明治時代の鉱物学書にいたるまで、砂石・岩石・玉石に関わる記述をあまさず取り上げた専門書。

私の書評は↓
https://www.megalithmury.com/2018/08/2018.html


神籠石を知ろう —よみがえる古代山城


 

古代山城研究会代表の向井一雄氏の著作。
タイトル通り、メインテーマは古代山城の一般~学術向けの書籍です。そのなかで、古代山城がかつて「神籠石」として聖域説・山城説で考古学史上の一大議論となったことが知られています。
神籠石の確かな勉強ができる一冊としてもお薦めします。
AmazonレビューのMURYは私です。


最新の「磐座と考古学」 —世界のなかの沖ノ島


 

季刊考古学の別冊シリーズの一つ。
沖ノ島特集ですが、沖ノ島といえば磐座遺跡。
その磐座の位置づけに対して、2018年現在の考古学論壇をこの一冊で知ることができます。
磐座論について対立している研究者もおり、面白いですよ。

私の書評は↓

https://www.megalithmury.com/2018/12/blog-post.html


祭祀遺跡研究の入門書 —祭祀遺跡


 

静岡県考古学の小野真一先生による、その名も『祭祀遺跡』。
コンパクトな考古学入門シリーズで、私も大学生時代にこのテキストで祭祀遺跡の概要を勉強したものです。
1982年の著作で、すでに現在の考古学の学説に照らし合わせると古い解釈なども散見されるものの、日本の代表的な祭祀遺跡とその大まかな変遷をつかむには今も有用な一冊。


最新の祭祀考古学 —神と死者の考古学


 

國學院大學教授の笹生衛先生の著書。
笹生先生は現在の古墳時代の祭祀考古学研究の第一人者と言って良いでしょう。
古墳時代の祭祀を研究するのに、笹生先生を通過しないということはありえない。
本格的な論文は敷居が高く、探すのも大変という方には、この書籍が一般向けに書かれているのでお薦めです。

私の書評は↓
https://www.megalithmury.com/2018/11/2016.html


山における祭祀 —山岳信仰の考古学的研究


 

修験道考古学、山岳宗教の考古学を専門とされる時枝務先生の近著。
表紙も山形県の垂水遺跡を採用しており、奇岩・巨岩ファンの間ではニクい選出です。
修験道・山岳仏教は、仏教・神道・道教・民間信仰が混然となった極めて難解な研究対象。「日本的な信仰なるもの」を理解するうえでもお薦めしたい本です。


もうひとつの祭祀考古学 —祭祀考古学の研究


 

大平茂先生が2008年に著した『祭祀考古学の研究』。
大平先生は大場磐雄先生の神道考古学を発展的に踏襲したうえで、この本で祭祀考古学の学問的な枠組みや世界観を提示しています。
個人的には、笹生衛先生の祭祀考古学研究との比較で読みたい。


文献史学からの祭祀遺跡解釈 —神社の古代史


 

弥生時代~古墳時代は書物がないので、信仰・祭祀の世界は考古学者の解釈に委ねられることがどうしても多くなります。
しかし、考古学者は文献史学・民俗学の専門家ではないので、それにより考古学者自身の経験則や主観に基づく危険な解釈もしばしば。
そこに問題提起をしたのが、古代祭祀の文献史学者・岡田精司先生。神道的な言説世界がどのようなものだったかを解きほぐし、そこから考古学の祭祀解釈を激しく批判する先生の姿勢には学ぶこと多々。もちろん、文献史学に偏りすぎなのも一考。
現今の祭祀考古学研究では岡田先生の批判は看過されているところもあるような。その意味でも再び読みたい一冊。


心理考古学 —歴史と宗教の考古学


 

仏教考古学で著名な坂詰秀一先生の著作。
この本では、考古学がいかなる方法で歴史を解釈して、宗教という目に見えないものを研究していくかという方法論の模索に主眼が置かれていることが白眉。
人間の心理を考古学するということがいかに難題かを知っておけば、安易に祭祀遺跡や祭祀遺物を評価しないようになれます。


現地・現場へ行こう —磐座百選


 

池田清隆氏の近著『磐座百選』は、その名のとおり、日本全国の磐座を百ヶ所選出したもの。
ガイドブック的な読み方もできますし、池田氏の岩石への真摯なまなざしを感じる思想書としても読めます。
比較的訪れやすい磐座を収録しているので、入門者はぜひ現地探訪のお供にも。


石を文学的に探究 —日本の名随筆 石


 

古今東西の作家・詩人が石について記した文章を収録。
岩石を「固く」見るのではなく、「柔らかく」見るために有効な本。
収録作品は、堀口大學「石」、草野心平「石」、尾崎放哉「石」、村貞章「石の表情」、薄田泣菫「石を愛するもの」、唐木順三「石」、小泉八雲「日本の庭―抄―」、久野正雄「愛石志 抄」、竹山道雄「竜安寺石庭」、會津八一「一片の石」、澁澤龍彦「石の夢」、豊島与志雄「狸石」、中沢けい「ひでちゃんの白い石」、宇佐美英治「殺生石」、矢内原伊作「石との対話」ほか。

私の感想文は↓
https://www.megalithmury.com/p/blog-page_4.html


石は哲学の領域へ —ミステリー・ストーン


 

古今東西の「石ぐるい」たちを取り上げた石の本。
著者の徳井いつこ氏も「石ぐるい」の一人。
石の本というより、石に魅せられた人の物語集を読んだかのよう。
石は人間研究と言ってもいいかもしれない、と思わせてくれた一冊。

私の感想文は↓
https://www.megalithmury.com/p/blog-page_4.html


ポップに石の深みを語る —石はきれい、石は不思議


 

石の魅力にとりつかれた人たちの文章が半分、フォトギャラリーが半分のブックレット。
制作陣は、鉱物科学研究所所長の堀秀道氏、宗教学者の中沢新一氏、『石の来歴』の小説家・奥泉光氏、写真家の中里和人氏、津軽の石のコレクターである牧野喜美雄氏と石戸谷秀一氏など、石をどのようにアプローチするかが多彩なラインナップ。

私の書評は↓
https://www.megalithmury.com/2019/04/isihakirei.html


腰掛石・休石 —祭祀空間の伝統と機能




黒田一允氏が1980年代~1990年代に数々発表してきた論文を一冊にまとめた大著。
黒田氏の問題意識は祭祀や民俗儀礼の歴史的な意味の解明にあり、それを祭祀空間と祭祀機能に力点を置いて調査研究。
本書に「神輿休石―神幸に立寄る聖地―」の一節があり、社寺の一角にある休石や腰掛石を取り上げた貴重な論考。
時代的な制約として、やや古典的な学説に立脚して論が展開されているところもありますが、教科書的なテキストとして読むこともできます。


古代信仰の最新の学際的研究 —日本の信仰・祭祀




古代日本の信仰・祭祀について、2018年時点での新進気鋭の研究を収録した論考集。
文献史学・民俗学・考古学他のさまざまな学問領域の研究者が参加し、学問の枠を飛び越えた学際的研究の視点が味わえます。
個人的に注目の論文は、笹生衛氏「神祇祭祀の起源と史的背景—祭祀考古学の視点から—」、松尾充晶氏「出雲の古代祭祀と神・社」、穂積裕昌氏「伊勢地方の祭祀・信仰―祭祀考古学からみた古代祭祀―」、白江恒夫氏「言霊と祝詞」、松尾恒一氏「民俗から考える古代の信仰と祈り―仏教伝来以前―」、有働智奘氏「神祇と仏教伝来」、時枝務氏「神仙思想と山岳信仰」。


その他参考文献

岩石信仰に関わる文献リストをジャンル別にまとめました。
元は旧ホームページ(2001年~2015年)に掲載していたものなので、 最近の文献は紹介できていません。本ブログ記事で随時取り上げてまいります。

岩石信仰の古典的研究

岩石信仰のテーマ別研究

岩石信仰に関する一般書

事例研究

祭祀・信仰研究全般

オンライン文献


このほかに岩石信仰に関する文献をご存知の方は、ぜひ下のコメント欄からお知らせください。

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