論文公開
電子ジャーナルですのでどなたでもご覧いただけます。
今後、石神・磐座・磐境や祭祀遺跡に関する研究の叩き台として広く読まれることを願います。
◆ セルフ書評記事はこちら↓
論文紹介「『古事記』『日本書紀』『風土記』は岩石をどう記したか―奈良時代以前の岩石信仰と祭祀遺跡研究に資するために」(2022年)キーワード:古事記,日本書紀,風土記,祭祀遺跡,磐座,石神,磐境,岩石,古代祭祀,祭祀考古学,御形,依代,巨石信仰,自然物信仰,物質的想像力
研究データ公開
◆ 『古事記』『日本書紀』『風土記』岩石記述リスト
『記紀』『風土記』に記された、岩石に関する記述をExcelファイルにまとめました。
論文「『古事記』『日本書紀』『風土記』は岩石をどう記したか」(2022年)の分析で使用したデータです。
フィルタリングして情報を抽出するなどしてご活用ください。
ダウンロードはこちらから
Microsoft Excel ワークシート (.xlsx形式)
Microsoft Excel ワークシート (.xlsx形式)
◆ 岩石祭祀事例集成表
青森県~鹿児島県の岩石祭祀事例をExcelファイルにまとめました。
2011年時点で、総集成数2187事例、岩石祭祀事例認定数1110事例を集成。拙著『岩石を信仰していた日本人』(2011年)の論拠となるデータです。
※2016年3月2日改訂のver.2を公開しています。
ダウンロードはこちらから
Microsoft Excel 97-2003 ワークシート(.xls形式)
岩石信仰の分類研究
自著『岩石を信仰していた日本人』(2011年)において、先行研究を踏まえて岩石信仰の分類を提示しました。
後学の方が岩石信仰を考える時は、当方の分類を叩き台にして研究が発展していけばと願っております。
この分類研究について現在の考えも盛りこんで、下の記事で書きました。
いわゆる「磐座」問題
「磐座」を、聖なる石の信仰の総称として使うのは歴史学的に誤りがあるのでやめよう、ということを2003年頃から言い続けていますが、この業界でもこれを言っているのは私ぐらいで、孤軍奮闘中です。
そのような「磐座」論に関わるよもやまを紹介します。
磐座(いわくら)とはどういう意味ですか?
季刊考古学別冊『世界のなかの沖ノ島』から見える現代考古学の磐座論
福島県沖ノ島の巨岩というテーマに絞ったとき、巨岩の性格につい研究者間で大きく解釈が分かれている。これはひいては、古墳時代における岩石信仰の解釈の相違とみなすことができる。
フィールドワーク
◆ 2002年~2017年 奈良県桜井市与喜山調査
与喜山旧跡再考
長谷寺の隣にそびえる与喜山の山中には、数々の旧跡の存在が『長谷寺密奏記』などの文献に記されており、現地にそれらしき磐座跡が遺存している。著者不明『御旧跡考』の「再考」として捧げる。
◆ 2019年~2023年 愛知県北設楽郡設楽町調査
資料報告「愛知県北設楽郡設楽町(旧名倉村域)における自然石の文化財」
設楽町の調査を通して、とりわけ自然石にまつわる信仰文化が現在進行形で失われていることが浮き彫りとなった。神聖視・特別視された自然石も文化財であるという「自然石文化財」の視点を提示。