インタビュー掲載(2024.2.7)

2023年8月30日水曜日

岩崎神社の神座石/御神楽石(岐阜県不破郡垂井町)


岐阜県不破郡垂井町岩手


岩崎神社は10世紀編纂とされる『美濃国神名帳』に記載があり、15世紀にはこの辺りを治めた岩手家の氏神として尊崇されたという。寛正2年(1460年)の棟札が社殿に残る。


本殿の背後、山裾川沿いに「神座石(かぐらいし)」あるいは「御神楽石(おかぐらいし)」と呼ばれる岩石がまつられている。

かつてはこの岩石の前に小祠を置き、石前明神(いわさきみょうじん)と呼んだという。

この祠を岩手家が氏神と位置づけ、現在の形に整備したのが岩崎神社といわれる。

神座石/御神楽石

写真右奥に見えるのが岩崎神社本殿

「神座」に重きを置けば磐座としての性格で、「神楽」に重きを置いても、演者が石上で歌舞を献じた神人合一の場と見ることができ、そのような磐座施設が後世に神跡化したものと推測される。

2つの山に挟まれて岩手川が流れており、川がちょうど里に入るところに神座石は位置する。

川の要衝を占め、里と山の境界となる場所に神のまつり場を設けた例としても理解できる。


なお、岩崎神社の北方にそびえる大石山は大岩壁が露出し、麓に築かれた古墳の石室石材なども大石山から切り出されたと考えられている。

古墳時代における生業としての石材利用と、岩石に手を入れずに祭祀の対象とした岩石信仰が両立していたのかが気になる。


参考文献
不破郡地名研究会・編 『ふるさとものがたり 不破の地名』 不破郡教育委員会 1988年

岩手川(写真左)と神楽石をまつる玉垣(写真右)

岩崎神社社殿に接して岩壁が露出する。

岩崎神社境内にも岩石が飾られている。


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