三重県いなべ市大安町梅戸字三ッ石
![土生神社の三つ石](https://c1.staticflickr.com/5/4174/34267072922_0737c2cc8c.jpg)
土生神社境内。注連縄が巻かれた三体の石が参道の両脇に見える。
![土生神社の三つ石](https://c1.staticflickr.com/5/4161/34041582340_f59297219f.jpg)
![土生神社の三つ石](https://c1.staticflickr.com/5/4192/34267080852_74e2fea25a.jpg)
![土生神社の三つ石](https://c1.staticflickr.com/5/4172/34041580240_9f1d28fb55.jpg)
当地を梅戸井といい、かつて三つの村があった。
この三つの村の堺にあったとされるのがこの石で、「三郷の堺石」とも呼ばれていた。
願い事を叶えてくれる石として、地元の人々がよくお参りした。
石を揺らすと雨を降らせたり、オコリなどの病気を治したりと万能の霊石だったようだ。
このような民話がある。
ある時、梅さんと竹さんという二人の村人が、この石を自分たちだけのものにしようとして、一番軽そうな石を掘り出そうとした。
しかし、掘れども掘れども終わりは見えず、やがて二人は石化して亡くなったという祟り伝説を持っている。
この石の存在から、梅戸井郷の一称として三石郷の名がある。
<参考文献>
大安町教育委員会編 『大安町史 第1巻』 大安町 1986年
員弁郡国語サークル編 『国民教育シリーズ32 いなべの民話』 員弁郡教職員組合 1985年
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