岡山県玉野市番田
瀬戸内海沿岸、児島半島の八丈岩山(標高281m)の南腹支峰を立石山と呼び、山上に名前のとおり巨大な立石が屹立する。鉾立岩、または地名をとって番田の立石と呼ばれている。
麓や海岸からもよく見えるため、船人たちの海上交通の目印、いわゆるランドマークになったとされるが、確たる文献記録には欠けるようだ。初出もはっきりとしない。
ましてや、この立岩が古代に石神であったとか祭祀遺跡であったとみる向きは、巨石の大きさと形状に希望的観測を寄せる主観と推測の域を出ない。
現在、鉾立岩にいたる正式な登山道は廃絶したらしいが、戦前までは立石の裾に神祠をまつっていたという。
また、八木敏乗氏『岡山の祭祀遺跡』(日本文教出版、1990年)によると、巨石の一部には鑿が入れられた跡も確認できると記されている。
これが祭祀設備の一部か、石採り跡かなどは直接現地を見ていないのでわからない。
参考リンク
「立石 玉野市番田(岡山の山と三角点)」http://skz-ym.sakura.ne.jp/sankaku/ntrtamanotateisi.html(2021年3月9日閲覧)
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