2022年12月5日月曜日

浦神社の岩石信仰(三重県鳥羽市)


三重県鳥羽市浦村町今浦


皇學館大學伊勢志摩百物語編集委員会が2017年にインターネット公開した『伊勢志摩百物語~磐座の聖地めぐり~』では、「浦神社の磐境」として紹介されている。


「磐境」と命名しているのは管見のかぎり本文献にとどまり、歴史的に正しい名称がどうかわからないため、本ページでは岩石の名前を特に指定しないことにする。

探訪時は、境内工事中のため迂回して参拝した。


浦村湾沿いに鎮座。


浦神社社殿に接して岩崖が広がる。

境内の岩崖は、そのまま山頂の高さ数十mの岩山につながるのだろうと思われる。

岩崖の一部には、目の病に霊験をもつ「目薬の水」や滝が流れる。

高さ百尺余りと案内される一枚岩が神社の背後にひかえており、神社の選地の源となったことは明らかだろう。

巨岩信仰と形容するより岩山信仰のスケール感であり、岩山の名前はキントウ山ないしはギントウ山と呼ばれるという。


浦神社の名は、明治40年に近在11柱の神々が合祀された時からの社名というが、現地看板には「立神の地」に合祀されたとある。

この「立神」が地名を指すのか一般名詞としての表現を指すのか文脈からは不明瞭であるが、海沿いに屹立する立岩や岩礁に神宿るとみなす立神岩信仰を想起させるようで興味深い。


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