2020年1月20日月曜日

立磐神社(奈良県奈良市)


奈良県奈良市大柳生町 夜支布山口神社境内

夜支布山口神社は延喜式内社だが、中世までは現社地から南600mの上出地区にあったという。
元々この地に鎮まっていたのは立磐神社(立盤神社とも)だった。
この地は大柳生の里を見渡せ、横には白砂川も流れる好立地と言える。

名前の通り磐石をまつる神社で、社殿が国指定重要文化財につき手前の石段を登れなくしているが、左右から斜面を登って立磐を拝むことができる。



高さ約3.5mとされる丸みを帯びた磐石が斜面から顔を出している。
これを「立磐」と称したのだろう。

現在は立磐の手前に社殿が建つが、社殿が設けられる延享4年(1774年)以前は社を持たなかったともいう。

境内社叢や周辺には数基の古墳の存在が確認されている。
古墳と立磐の関連性は不明である。


また、夜支布山口神社に向かう途中、路傍にこのようなものを見かけた。


2009年2月撮影

1体の岩石の手前に、藁で作った造形物が2つ置かれている。
何かの習俗かと思われるが人もおらずわからない。隣接する畑が、この岩石を避ける形で作られているのも思わせぶりだ。

場所は夜支布山口神社から1kmほど南へ行った、大平尾町へ向かう車道沿い。下に地図とストリートビューを埋め込んでおこう。




(2013年10月撮影とのこと)

私の探訪時とストリートビューでは、藁の造形物の置かれ方が異なる。
時期により岩石を取り巻く光景が変わるようである。
この岩石の詳細をご存知の方はご教示ください。

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インタビュー掲載(2024.2.7)