2019年9月12日木曜日
梅宮大社のまたげ石・白砂・影向石(京都府京都市)
京都府京都市右京区梅津フケノ川町
古代氏族の橘氏が創建。
橘氏の氏神、酒造の神として出発した神社である。
平安時代、橘氏の衰退と入れ替わるように藤原氏の信仰が篤くなったという。
本殿の東側に、白砂で敷きつめられた場所がある。
白砂からは細長い岩石が露出しており、さらにその上に2個の丸石が置かれている。これが「またげ石」である。
神垣の内側にあるため近くまで寄ることはできないが、垣の外から下写真のように肉眼で見ることができる。
嵯峨天皇の妃の檀林皇后が、子宝に恵まれないのを気にかけて、願掛けにこの岩石をまたいだところ、懐妊したという由縁を持つ。
以後、不妊に悩む女性が「またげ石」をまたぐと子宝の霊験があるという。
社務所に申し出れば「またげ石」での子宝祈祷も執り行ってくれるらしい。
また、檀林皇后は出産の際に梅宮大社の境内に白砂を敷き詰め、皇子を出産したと伝えられる。
現在、安産のお守りとして神社では「白砂」の授与もされている。
梅宮神社には、他に「影向石(熊野影向石または三石の別称もあり)」と呼ばれるものがある。
熊野から飛来してきた3羽の鳥が梅宮大社に降り立ち、そこで石化したという伝承をもつ岩石である。
現地探訪時は探し当てられず写真がないが、本殿の西側にあるようだ。
境内の南東隅には「猿田彦大神・宇壽女命」と碑が建てられた2体の岩石がまつられている。岩石をそのまま神としてまつる素朴な石神と思われる。
立派に整備された百度石にも注目。
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