2019年9月9日月曜日

感神社(兵庫県三田市)


兵庫県三田市下青野

三田市内には感神社が複数分布しているので、当地は字名から下青野感神社と表記される場合がある。

当社に、注連縄が巻かれた岩がある。



こうやって写すと神寂びた巨岩の感が漂うが、現地に立つとまた異なる印象を受けるだろう。
別の向きからの写真も掲載してみる。




社殿の裏に露出する岩盤であるが、社殿に比して、その規模は著しく広大というわけではない。
正確なところはわからないが、現状を観察する限り、岩盤を削平して社殿が切り合って建てられており、社殿を建てる時に地山の岩盤が現れたかのようでもある。

岩盤を削り取っていることから、少なくとも社殿建立時点で、岩石を保存するという心の働きは見て取れない。
ただ、それはイコール、岩石信仰を否定するとまでは言い切れない。
岩石を半ば取り込み、乗りかかるという心の動きだとみなせば、それを岩石信仰の一つの形とみなすことも不可能ではない。
(それは旧来の信仰に新たに神社信仰が乗りかかったとも解釈できるし、岩石信仰を眷属のごとく祭神の神威増大に援用したというような解釈その他も可能だろう)

この感神社の岩盤について紹介されているwebページは少ないが、有馬温泉の旅館・龍仙閣の三田市観光スポット紹介ページでほぼ唯一、この岩盤について言及がある。以下引用する。

感神社の社殿裏には露呈した岩盤があり、御神霊が宿る神域として、崇拝されている「磐座」があります。

上記ページには、この岩盤が神宿る「磐座」であり、崇拝されているとの情報を載せている。
事実、現状でも注連縄が巻かれているので、神社にとって聖なる岩であることは間違いないが、その歴史の深層を探るにはあまりに情報が少なく、ひとまず岩石信仰が存在するという事実面の報告だけしておきたい。

境内には「千丈寺山大権現遥拝所」の石碑が建つ。

感神社境内に存する石碑

感神社から遥拝する千丈寺山は、大変綺麗な三角形を描いている。
感神社の岩盤は山裾ではなくかなり集落内に位置するが、集落が広がった結果かもしれないし、この山容を拝むためにあえて離したところに祭祀の場を設けたのかもしれない。

感神社から望む千丈寺山


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