2026年9月28日

2026年9月21日

鮒岩(岐阜県中津川市)


岐阜県中津川市苗木

 

鮒岩

山の外から撮影

丸山(かつては甲山とも呼ばれた)という比高30mほどの独立丘の南面にある巨岩。全長7m、高さ5m、推定重量200tの規模を持つ巨岩が、山肌の露岩の上にゴロンと載る。現在は市指定天然記念物となっている。

鮒岩の傍らに丸山神社が鎮座する。江戸時代、水野某という藩士が白山神社の名で勧請し、後に山名を採り丸山神社に改称されたことがわかっている(東山道彦『恵那山をめぐる歴史と伝説』岐阜郷土出版社 1988年)。

神社と鮒岩の直接的な関係は明らかでなく、現地解説板によれば、新田淳『苗木村明細記』(明治16年)という文献に「丸山の内石に立ちたる大岩鮒の浮きたる形にしてまことに奇石なるべし」との評が記される以外、鮒岩に付帯する伝承や古記録が存在していない。

苗木城下の街道沿いに位置するため、城下町が形成された折からよく知られた存在だったことは想像に難くない。苗木城自体が巨石群からなる丘陵だったため、奇岩怪石溢れる当地でどの程度の存在感を放ったのかは想像しにくいところである。


2026年9月14日

星ヶ見岩(岐阜県中津川市)


岐阜県中津川市駒場 星ヶ見公園

 

長年の風化・浸食によって巨大な花崗岩に大きな亀裂の空間ができ、そこから真上を見上げると日中でも北極星を仰ぐことができることから「星ヶ見岩」の名前が付いたという。

星ヶ見岩以外にも全山に奇岩怪石が露出しており、目立つ岩石に対しては名前が付けられている。現在は遊歩道や案内板なども設置され、星ヶ見公園として整備されている。


江戸時代には「星ヶ宮」としてまつられ、星ヶ見岩の内部空間にまつられた妙見大菩薩には嘉永3年(1850年)の記銘が残る。星見の場所であり、妙見(北極星)信仰の場所であったことを今に伝える。

ただ、江戸時代に「星ヶ宮」と記した出典(地図?)が不詳であるのと、それより前の歴史記録の有無については確認できていない。

岩石信仰と天文の関係事例として近世の確かな歴史の残る好資料であり、さらなる研究の進展が待ち望まれる。


なお、星ヶ見公園の周囲には「ひょうたん池」と「神谷池」があり岩山の風景とあいまって美観をなすが、この2つの池は人工的につくられたため池であり、元来の景観と異なることに注意が必要である。


ひょうたん池から望む星ヶ見公園

星ヶ見公園の巨岩群(写真中央が星ヶ見岩)

星ヶ見岩には「北辰門」の字が刻まれる。

星ヶ見岩の亀裂入口

亀裂内の空間は妙見大菩薩の霊場を擁する。

内部空間から見上げた上空

星ヶ見岩と妙見大菩薩の位置関係

大小の二艘がある舟形の岩石を舟岩と呼ぶ。こちらは舟岩(小)

舟岩(大)。全長約9m。

お化け傘岩/お化けきのこ岩。逆三角形の形状を持ち、その異形から命名された。高さ5m。