2017年3月30日木曜日

与喜山第12次調査(完結)

今日、やっと見つけることができました。
15年間の調査に一段落です。


藤本浩一『磐座紀行』にだけ記録がある通称「三の磐座」です。



狛犬が片方欠けています。

場所は、何度も見たことのあるこの立岩の北斜面下でした。


灯台下暮しで。
「北ののぞき」から尾根を東に徒歩2分です。

『磐座紀行』の記述では、ここにたどりつけませんでした。あの記述では、違うところを捜査してしまいます。信じすぎたな。

立岩から北斜面下を覗き込むと・・・


上の写真の右下に見えますか?
現地にいても、樹林と露岩群に同化されており、気づきませんでした。

今まで、この場所に呼ばれていなかったんですねえ。
でも、だからこそ15年もこの山に何度も来られて虜になったとも言えます。

研究論文としてまとめるところまで来られたのも、まるで何度も足を運び追究せよと、与喜山に導かれたかのようです。



現在、論文の校正待ちでしたが、滑り込みでこの発見を追記修正する必要があります。
(許されるかな?)
いつか発表できればと思っています。

これで唯一残された謎ははっきりし、与喜山の調査は私の中でフィニッシュを迎えることができました。

先日、ブログでこの磐座の情報を募集したところ、情報提供をくださった高橋さん、誠にありがとうございました。日本の広さを実感しました。
(なぜご存知なのかと脱帽しました)


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インタビュー掲載(2024.2.7)