2025年4月12日

いぼ石/いぼ神様(岐阜県恵那市)


岐阜県恵那市中野方町

2010年撮影

中野方の福地境と、大峰に天然水のたまったくぼんだ石がある。その水をつけるとイボがとれるといういい伝えがある。

恵那市史編纂委員会 編『恵那市史』恵那のむかしばなしとうた,恵那市,1974. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9536746 (参照 2025-04-12)

現地看板によれば、雨水がたまって木の葉などが溶け込んだ窪みだったので、水は腐って真っ黒だったという。それがなぜかイボや皮膚病に効くということで、「いぼ神様」として神格化に至った例である。

1993年、峠道が二車線に拡幅された際にいぼ石が道にさしかかってしまったため、いぼ石の上部だけを切り取って車道脇に移設し、昔のよすがを偲ぶ措置がとられた。


2025年4月6日

「情報募集中」の場所を最新の内容に更新しました

当ブログで古くから呼びかけをしている「情報募集中」のページを更新しました。

この数年間に生まれた各種の謎についても追記しております。


【情報募集中】探しています

私は、インターネットで多くの方々から得難き情報をいただき続けてきました。

そのうえでさらなる情報を求めるのは欲張りですが、まだまだインターネット上でお会いできていない先達の方、地元の方がいらっしゃると信じています。

私なりにまとめた情報もたまってきて複雑怪奇となっていますが、お時間が許しましたら内容をご覧いただき、お持ちの情報をどしどしお寄せください。


小六石(長野県諏訪郡富士見町)


長野県諏訪郡富士見町境

 


 昔、武田信玄の家臣に牧場田小六という人があり、天文年間の甲越戦争の際、この地に小屋を構えて居住し、農耕のかたわら諏訪側の状況を偵察、この小六石を目標とさせ、やがて来る甲州軍の使者に情報を伝える使命を帯びていた。この牧場田小六の名前をとって小六石といっている。また、小六という部落名もこれからとったと伝えられている。
 別の話として享保時代名僧が、旅より旅へ托鉢してこの地に足をとどめた。ちょうどこの地方に悪質の病がはやり、僧はこの石の上に三七、ニ十一日の間座ってその病気の祈祷をした。石の部分の穴は、僧の精神の集中力が汗と化し、その汗のひとつひとつが固い石をうがったといわれている。

諏訪教育会 編『諏訪の近現代史』,諏訪教育会,1986.7. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9540456 (参照 2025-04-06)


現地看板には「岡田小六」の名で記されており、名前には揺らぎがあるようだ。

前段の武田家の伝説は特別視の対象としての岩石であるが、後段の石を穿つ伝説は構想が祈祷に用いた祭祀の場としての岩石であり、堅固性の象徴である岩石を逆手にとった精神性が石肌の特徴と絡めて伝承されている。


2025年4月1日

「石を持ってみた」掲載(『パッション』第76号)

四日市市文化協会発行の『パッション』第76号に、「路傍の自然石考⑯ 石を持ってみた」が掲載されています。

冊子体は四日市市文化会館などで頒布しています。


2025年3月29日

日本地球惑星科学連合(JpGU)2025年大会でポスター発表を行います

2025年5月25日~30日に開催される、日本地球惑星科学連合2025年大会で、「日本列島の自然石文化と岩石の信仰」と題したポスター発表を行います。

私が所属する文化地質研究会のセッション「変動帯の地質と文化」の中で参加します。

セッション「変動帯の地質と文化」では,とくに日本列島のような変動帯に生きる人々の生活や文化・文明が,地質とどのように関わってきたか,そして現在もどのように関わっているか,幅広い視野での研究成果を提示する.たとえば,(1)石材などの材料・資源とその由来,(2)考古遺物の分析と由来,(3)日本列島や地域の固有文化と地質の関わり,(4)博物館やジオパークなどでの啓発普及・教育実践,(5)地質に関わる文学や哲学,(6)山岳霊場や岩石信仰など宗教と地質との関わり,などについての研究発表である.これらの人と地質との関わりを論じた研究成果に加え,市民活動の報告を幅広く示すことで,私たちが変動帯に位置する日本列島で生きることの意味を総合的に議論したい.

https://confit.atlas.jp/guide/print/jpgu2025/session/O05_25PO1/detail


初日の5月25日(日)、幕張メッセ国際展示場7・8ホールがポスター会場です。

私は現地参加せずオンラインでの参加です。また、招待講演と書いてありますが特に講演はしません。

オンライン上の大会サイト「Confit」にてポスターを掲示します。当日のコアタイムとされる17:15〜19:15の間、ポスターをご覧になった方からの質疑に応答するつもりです。

https://confit.atlas.jp/jpgu2025?lang=ja


日本地球惑星科学連合(JpGU)は地球惑星科学(地学)に関する学会・協会が参加する組織です。

基本的に所属学会・協会経由でJpGUのIDを取得して参加する形ですが、初日5月25日(日)だけはパブリックセッションデーとされ、一般の方も所定の手続きで参加可能と聞いています(詳細はまだ公開されていないので不明)。


5月16日に大会予稿集のpdfファイルが公開予定なので、その時にまた詳細をお知らせいたします。

というよりこれからポスターの内容を詰めます。5月まではポスター作成に勤しむことになりそうです。